施工中
施工後
椅子 smaut/すまうと 「天使のコシカケ」 http://www.smaut.net/
息子が小学校に入学し、部屋で宿題をする後ろ姿から思ったこと。「たまには外で勉強できれば」
狭い空間でも樹があり、花があり、実があり、土があり、空があり。
虫がやってきたり、生き物を飼ったり。
黒板で勉強してもいいし、絵を描いて遊んでもいいし。
外だから気が付き感じることも。
もちろん大人もお茶など一息の休憩が出来るスペースであるように。
花壇コンテストですが、庭の要素が入っていいと言う事でしたので今回の出展になりました。
当初案は砂場があり、盛土による高低差があり、畑があり。その中にお花がポツンポツンとある設計でした。
でもそれではさすがに花が少なすぎで、面積の半分以上は花を植えること。
9月28日以降、お花以外の物は撤去することになっていて、花以外の物を撤去しても形になっていることと言うのが市役所側から言われたことでした。
又車での搬入が半日だけしか許されなく、あとは近隣の駐車場から人力運搬であること。
それらを踏まえもう一度考え直し、極力余分なものは置かないで撤去後も形になるデザイン。
テーマは「学び」でいたので、お花は一種類だけのプラン変更に。
なぜ一種類か?
お花は人を表現し、お花の色は国、性別、人種、宗教などを表現しました。
お花の種類ごとわけて、色ごとわけることはしないで。
一つの種類を色も関係なく一緒に植えることが大切な事でした。
もし皆さんのお庭でしたらお花の部分はどうしますか?
芝生?砂利?平板?畑?砂場?花壇?
何を組み合わせますか?
子どもが育ち黒板が不要になったら?
生垣?ウッドフェンス?竹垣?生垣?アルミフェンス?
生活とともに変化する部分があるのも庭ですし、もしあなたなら余白(花部分)をどうしますか?
そんなことをイメージしながら見てもらえたら嬉しいです。
5メートル×3メートルの花壇の大きさで、ほぼ駐車場一台分の広さです。
その広さでも十分楽しい空間を創れることも提案したかったことです。
それと見て楽しむだけではなく、より身近に体感できる庭をイメージして設計しました。
花は面積の半分以上。
余分なものを撤去した後も様になるデザイン。
車での搬入。
そのルールの中で最大限出来る表現をさせてもらえたと思っています。
模型になります。
今回お花を多く注文しすぎてしまい、実際にはだいぶ余白が少なくなってしまったのですが、それ以外はイメージ通り出来たと思います。
お花以外を撤去した時のイメージです。
これなら普通の花壇としてもいけますよね。
子どもの絵がないとこの作品は成り立ちません。みんなありがとう!!お花満開、お祭りに間にあいました!
設計・施工 庭工房茶和